社員インタビュー
社員インタビュー

「生成AIを活用したサービスづくり」にこだわり続けるエンジニア。「人をつくるアルサーガ。」 第134回は、新規事業室でAIエンジニアとして活躍している亀山さんに話を聞きました。
もともと在籍していた会社がアルサーガに合併されたことをきっかけにアルサーガと出会った亀山さん。長年共に働いてきた新規事業室室長の加藤さんとの信頼関係を大切にしつつ、自ら手がけたサービスの可能性を信じてアルサーガにジョインしました。現在は、生成AIの各領域への活用に力を入れ、新規事業を「金のなる木の種を育てる」ように、プロジェクトの立ち上げから実現まで日々取り組んでいます。
今回のインタビューでは、開発現場ならではの「生成AI開発の面白さと難しさ」や、アルサーガで働く魅力について、亀山さんのリアルな声をお届けします。
目次
――アルサーガの新規事業室はどんな役割を担う部署ですか?仕事内容を簡単に教えてください。
アルサーガの新規事業室は、文字通り新しい可能性を試す役割を担う部署です。私たちは、思いつく限りの新規プロジェクトを立ち上げ、「金のなる木の種を育てる」イメージで事業化を目指しています。主な仕事内容は、生成AIを活用した各業界向けのサービス開発です。アイデアの多くは、加藤さんの「こんな使い方ができるかも」という発想から生まれます。
私たちの開発の特徴は、アイデアをゼロからすべてつくるのではなく、既存のAIプラットフォームやサービスをベースに応用・改良しながら試作を重ねる点にあります。小さなアイデアを丁寧に育てつつ、市場の反応を見て次の一手を考える、柔軟でチャレンジングな開発体制をとっています。需要が見込めない場合は、すぐに次の開発へと切り替えるスピード感も重視しており、常に市場を見据え、素早く新しい価値を届けることを心がけています。
――現在関わっているプロジェクトや取り組みの中で、特に力を入れていることは何ですか?
最近力を入れているのは、従業員のメンタルケアなどの人的資本も含めた「ヘルスケア領域」でのAI活用です。生成AIをどう活かせるかを模索しながら、事業を進めています。
また、AIエージェントの領域にも取り組み、新しい軸をつくろうとしています。単にサービスを個別に提供するだけでなく、複数サービスを連携させることも意識しています。たとえば、議事録AIで営業の内容を分析し、そのデータをAI面接やロールプレイAIに活かすことで、優秀な営業のスキルをもとに実践的なトレーニングが可能になります。サービス同士をつなげることで、より複合的に活用できるものをつくりたいと考えています。
最近、トリドール様と共同開発した「ハピネススコアインタビュー」もその事例の一つです。
関連プレスリリース:アルサーガパートナーズ、丸亀製麺を運営するトリドールHDの 従業員の幸福度を5分で可視化する国内初*AI音声システム「ハピネススコアインタビュー」を共同開発
――生成AI分野で開発していて面白いと感じることや、難しいと感じることはありますか?
生成AIの開発で面白いのは、従来のシステム開発とは全く違うところです。従来は、入力に対して必ず同じ結果が返る「絶対的な正解」を目指していました。しかし、AIは結果が予測できず不確実です。その分、間違える可能性もありますが、人間には思いつかないようなアウトプットを生み出すこともできます。ある意味、AIが少しずつ「人間っぽくなってきている」とも感じます。

一方で難しいと感じるのは、使う人がAIに「必ず正しい結果が返ってくる」と期待しながら使う点です。この不確実性をどう調整して伝えるかが重要で、システム側で100%を担保するのは難しいです。だからこそ、精度を高める工夫や、「完全なデータ抽出」や「数字の正確な記憶」といったAIが苦手なことを理解した上で、サービス設計に取り組んでいます。
また、開発者の立場から言うと、システム構築よりもプロンプト設計が最大のチャレンジです。プロンプト次第で結果も精度も大きく変わるので、本当に「プロンプトが命」だと日々実感しています。
――改めて、これまでの経歴について教えてください。
大学卒業後、飲食店ナビ系のシステムを開発する会社で、約2年半開発業務に携わってきました。その後、半年ほどフリーランスとして活動した後、アルサーガの現新規事業室の室長を務めている加藤さんが当時立ち上げた会社に業務委託として参画。そこでは主に、LINEチャットボットの開発に取り組んでいました。
その会社が売却した後、加藤さんはAI技術を活用したコミュニケーションツール「アバタッチ」をメイン事業に据えることになり、私もその開発に関わることにしました。生成AIが世の中に普及する前でしたが、日本語音声を英語に翻訳して文字起こしする機能なども取り入れ、先進的なAI開発に挑戦していました。
そして2024年、事業拡大を見据え、アバタッチはアルサーガに合併されることになりました。
関連プレスリリース:アルサーガパートナーズ株式会社、アバタッチ株式会社を吸収合併
――前職の会社「アバタッチ」がアルサーガに合併された時、一緒にアルサーガに入社するかしないかの選択肢があったと思います。その中で、アルサーガで働くことを決めた理由は何ですか?
当時はコロナ禍でフルリモート勤務中だったこともあり、すぐに転職活動に動くのは現実的ではありませんでした。また、それ以上に、「アバタッチ」にはまだまだ成長できる余地があると強く感じており、途中で手放すのはもったいないと思っていたんです。
アルサーガには、開発から保守運用まで一貫して提供できる強みがあります。そこに「アバタッチ」の生成AI技術を掛け合わせることで、よりシームレスな対応や顧客企業の成長支援に貢献できると期待しました。
さらに、加藤さんとの信頼関係も大きな理由です。ずっとお世話になっていた彼を置いて自分だけ抜けるという選択肢は考えられませんでした。

――合併をきっかけに環境が変わったと思いますが、実際に働いてみて、自分の成長や働き方にどんな変化がありましたか?
前職は小規模な会社で、意思決定までのスピードが早く、提案もすぐに形にできる環境でした。アルサーガもスピード感はあるものの、関係者が増えたことで社内コミュニケーションの重要性が一段と高まりました。その変化に対応するため、まずは社内プロセスを理解し、適切な調整や確認を行いながら業務を進めることに取り組んでいます。
また、アルサーガでは開発だけでなく、リードエンジニアに近い立場でチーム運営も任されるようになりました。メンバーへの指示や進捗管理などマネジメント業務が増え、人を動かす難しさを感じる場面もあります。だからこそ、メンバー1人ひとりが力を発揮できるよう、得意や適性に合わせたサポートを意識しています。
――仕事以外で、リフレッシュや息抜きにしていることはありますか?
リフレッシュとしては、バレーボールやバドミントンといった社会人サークルでのスポーツを長年続けており、体を動かしています。最近は、手頃なギターを手に入れたのをきっかけに、YouTubeの教材を使いながら独学で練習を再開しました。
また、個人的な目標や仕事上の必要もあって、英語の勉強にも力を入れています。近いうちに、外国籍のエンジニアと一緒に開発を進める機会もあるので、文化や言語の違いを理解しながら仕事ができるようになりたいです!
――亀山さんから見た、アルサーガで働くメリットを教えてください。
アルサーガは、自分のやりたいことを実現できる環境だと思います。社内での転属も比較的スムーズで、たとえば秘書からPM(プロジェクトマネージャー)にキャリアチェンジしたケースもあります。
特に新規事業室のような部署には、開発が好きというだけでなく、「自分でモノづくりをしたい」「サービスをつくり上げたい」という強い思いを持った仲間が集まっています。そのため、自分の意見やアイデアを反映させやすく、手を動かしながらサービスを形にできる点が魅力です。

さらに、社内には生成AIの最先端研究を常に行っているAI Div.のような部署もあり、新しい技術を学びながら自分のアイデアを試せる環境があります。こうした環境のおかげで、自分のやりたいことに挑戦しやすく成長を実感できるのが、アルサーガで働く大きなメリットだと思います。
――今後、アルサーガで挑戦したいことや実現したいことを教えてください!
誰もが知っていて、自然に使われるSaaS系のサービスをつくりたいと考えています。特に個人と個人が趣味でつながるコミュニティのようなtoC向けサービスに興味があり、前職での開発経験を活かしながら、AI技術も組み合わせて挑戦したいです。
もちろん、そのようなサービスを生み出すことは簡単ではありません。しかし、話題や口コミで広がり、気づけば人々の日常の一部になっているようなサービスをつくれたら、とても達成感があると思います。
――最後に、生成AIの新しい事業に関心がある方やアルサーガで働きたいと考えている方へメッセージをお願いします。
アルサーガには、生成AIのエンジニアリングに取り組む部署があり、最新のAIトレンドに触れられる環境があります。また、新規事業室は「開発が好き」だけでなく、「自分でサービスをつくりたい」という思いを持ったメンバーが集まる場所です。技術力も大事ですが、それ以上に、自分で考えて行動し、アイデアを形にする力が重視されます。
「最先端の技術で開発したい」「サービスづくりに関わりたい」と思っている人には、きっとやりがいを感じられる環境です。興味があれば、ぜひ一度お話ししましょう!
――ありがとうございました!

(取材・編集・文=広報室 尹)
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