
Arsagaブログ
Arsagaブログ
生成AIを導入している企業は増加していますが、本当に業務の効率化や質の向上に結びついているのでしょうか?アルサーガパートナーズのコンサルティング本部 X-industry Div.では、日々の業務における生成AIの活用状況を徹底調査。31名のリアルな声から、その浸透度合いと業務への影響が見えてきました。コンサルタントの働き方を革新する可能性を秘めた生成AIの活用実態に迫ります。
【調査概要】
調査対象:コンサルティング本部 所属メンバー 31名
調査期間:2025年1月22日~31日
調査方法:オンラインアンケート
目次
まず、生成AIを業務で使用しているかを聞いたところ、なんと9割のメンバーが「はい」と回答しました!アルサーガパートナーズのコンサルティング本部では生成AI活用が急速に進んでいることがわかります。
「はい」と答えた方に、いつ頃から使用し始めたかを尋ねたところ、「6ヶ月〜1年前」(44.8%)が最多となりました。次いで「1年以上」(24.1%)、「1〜3ヶ月前」(20.7%)となっており、比較的最近になって利用を開始したメンバーが多いことがわかります。
1日あたりの平均使用時間については、「30分未満」(41.9%)が最も多いものの、「30分〜1時間」(25.8%)、「1〜2時間」(19.4%)と、多くの時間を生成AIと過ごしている層も少なくありません。
また、週あたりの使用日数では「5日以上」(35.5%)と「1〜2日」(35.5%)が同率となり、週に数回程度利用する層と、ほぼ毎日活用する層に二極化している様子が伺えます。
使用しているAIモデルについては、「Chat GPT」(40.4%)が最も多く、次いで「Copilot」と「Claude」(ともに22.8%)という結果になりました。このことから、OpenAIのGPTモデルが、コンサルティング業務においても広く活用されていることがわかります。
特にChatGPTは、アイデア創出や文章作成など、幅広い用途に直感的に対応できる点が高く評価されています。一方で、Claudeは日本語の表現力に優れていることから、文章の添削用途での利用が多く見られます。中級者から上級者にかけては、タスクの内容に応じて複数のモデルを使い分けるといった高度な活用も進んでいるようです。
生成AIの活用業務としては、「アイデア出し・ブレインストーミング」(28pt)が最も多く、次いで「文書作成・編集」(25pt)、「市場調査・競合分析」(10pt)となりました。創造的な業務から、実務的な文書作成まで、幅広い業務で生成AIが役立っているようです。
主なプロンプトの種類としては、「質問応答」(28pt)が最も多く、次いで「文章生成・要約」(24pt)、「タスク分解・手順作成」(16pt)となりました。情報収集や文章作成の前段階で、生成AIが活用されていると考えられます。
生成AIの使用による業務効率の変化については、およそ半数が「やや向上した」(51.6%)と回答し、「大幅に向上した」(35.5%)と合わせると、9割近くのメンバーが業務効率の向上を実感しているという結果となりました。
さらに注目すべきは、「変化なし」や「効率が低下した」と答えた人が一人もいなかった点です。生成AIの導入が、現場の生産性向上に確かな効果をもたらしていることが伺えます。
また、業務の質の向上についても、6割以上が「やや向上した」(64.5%)と回答し、「大幅に向上した」(25.8%)と合わせると、9割以上が業務の質の向上を実感しているという結果になりました。
自身の生成AI活用度合いについては、6割以上が「ある程度活用できている」(61.3%)と感じている一方で、「あまり活用できていない」(32.2%)と感じている層も一定数いることがわかりました。
「あまり活用できていない」「全く活用できていない」と回答した方にその理由を尋ねたところ、「業務への適用方法がわからない」(7pt)が最も多く、次いで「適切なプロンプトの作成が難しい」(5pt)となりました。
より効果的な活用に向けた機能や改善点としては、「プロンプトの生成や最適化を支援する機能」(21pt)が最も多く、次いで「特定の業務に特化したファインチューニング」(18pt)、「社内向けトレーニングやワークショップの実施」(17pt)が挙げられました。
生成AIを使用する上での課題としては、「適切な検索ワードやプロンプトの作成が難しい」(22pt)が最も多く、次いで「セキュリティ・プライバシーの懸念」(12pt)、「精度・品質の問題」(12pt)となりました。効果的な活用には、プロンプト作成スキルの向上が不可欠であると言えるでしょう。
こうした課題に対応するため、社内では定期的な勉強会や塾・ゼミ形式でのトレーニングの実施を計画しています。さらに、業務に汎用的に使えるGPTsの作成や、社内ポッドキャストでのユースケース紹介など、生成AIの文化を根づかせるための取り組みも積極的に進めています。
今後の生成AIの使用頻度については、半数弱が「やや増やす」(45.2%)、次いで「大幅に増やす」(32.3%)と回答しており、今後さらに生成AIの活用が拡大していくことが予想されます。
今回のアンケート調査では、アルサーガパートナーズのコンサルティング本部において、9割という驚異的な割合で生成AIが業務に活用されている実態が明らかになりました。多くのメンバーが業務効率と質の向上を実感しており、今後のさらなる活用意向も高いことが伺えます。
一方で、活用方法の理解やプロンプト作成の難しさ、セキュリティへの懸念といった課題も明らかになりました。これらの課題に対し、プロンプト作成支援機能の導入や社内トレーニングの実施、明確なガイドラインの策定などが求められていると言えるでしょう。
今回の調査結果を踏まえ、コンサルティング本部では、メンバーがより効果的かつ安全に生成AIを活用できるよう、必要な環境整備とサポート体制の強化に努めてまいります。
アルサーガパートナーズでは、今回のアンケートでも活用が広がっているGPT環境をベースに、セキュアな環境で社内外のあらゆるデータにアクセスできる独自プラットフォーム「ARSAGA INSIGHT ENGINE powered by GPT」を構築しています。
データはセキュリティが確保された社内専用環境に保管され、外部組織に情報を送信することなく安全にご利用いただけます。また、最新のインターネット情報も参照可能です。さらに、Googleドライブなどのクラウドサービスからデータを取得し、社内データと連携させることで、より一層の業務効率化を実現します。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
https://insight-engine.arsaga.jp/arsaga-insight-engine-saas/index.html
(文=広報室 宮崎)