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生成AIに魅了された男。QAエンジニアとして進化し続ける成長物語

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好きだからこそ、仕事はもっと面白くなる。「人をつくるアルサーガ。」連載第97回は、QA Div.で活躍する大本さんに話を聞きました。

岡山で生まれ育った大本さんがIT業界に足を踏み入れるきっかけとなったのは、2022年秋に登場した「生成AI」です。生成AIの可能性に感動し、IT業界を目指すことを決意。アルサーガにプロンプトエンジニアとして入社しました。

その後、システム全体を深く理解するためにQAエンジニアへと転身。QAとして優れた成果を上げる一方で、生成AIをはじめとする新しい技術に挑戦し続ける姿勢が高く評価されています。

今回は、大本さんにIT企業としてのアルサーガの魅力、QAという仕事の重要性、そしてQAとして生成AIに関わる面白さについてお話を聞きました。

生成AIへの衝撃と、IT業界への転身

――まず、大本さんのこれまでの経歴を簡単に教えてください。

岡山県の笠岡市で生まれ育ち、高校卒業後は自動車部品を製造するメーカーに入社しました。電流センサを製造する工場で約5年間勤務し、オペレーターとしての業務を中心に、チームリーダーとして12名ほどのチームを指導する役割も果たしていました。

地元が本当に大好きで、いつかUターンしたいという思いを持ちながらも、2022年秋に生成AIが登場した際、その革新性に衝撃を受け、ITの道を志すようになります。

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――生成AIがIT業界に導いてくれたのですね。数あるIT企業の中からアルサーガを選んだ理由は何だったのでしょうか。

アルサーガを知ったのは、転職エージェントからの紹介がきっかけです。アルサーガは生成AIが誕生して間もない頃から、その研究開発に力を入れていました。そして、プロンプトエンジニアという職種を募集していた点も非常に魅力的でした。

プロンプトエンジニアは、AIがより効果的な応答や結果を生み出すための指示を設計し、最適化する仕事です。特定の目的に合ったプロンプトを設計することで、AIの性能を最大限に引き出す重要な役割を果たします。

当時、プロンプトエンジニアを積極的に募集している企業はほとんどなく、生成AIの分野で深く携わることができるのはアルサーガしかない、と直感し、入社を決意しました。

――面接の際に特に印象に残っている出来事はありますか?

「とにかくこのすごい生成AIに触れる仕事がしたい」という強い思いから、サンフランシスコにあるOpenAI社を見に行ったんです。その行動力と好奇心を評価してもらい、面接のプロセスがスムーズに進んでいきました。
アルサーガは未経験であっても、やる気と行動力を持っていればしっかりと評価してくれる会社だと強く感じました。

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大本さんが観に行ったOpenAI社

――入社時や入社後に感じた特徴的な印象はありましたか?

「まさに絵に描いたようなIT企業だな」という印象を受けました(笑)。前職が堅い企業文化だったこともあり、アルサーガの風通しの良さが際立って感じられました

さらに、まだ10期目の若い会社であるため、いい意味で仕組みが完全には固まっておらず、自分が積極的に関与できる余地があるというのは、非常にポジティブな驚きでした。よく「裁量が大きい」と言われますが、自分の力で会社を動かしていける感覚は本当に楽しいですね。

特に、生成AI領域のQAという分野はまだ確立されていない部分が多く、どのように品質管理を行えばより良い成果を生み出せるか、Arsaga GenerativeAI Labチームとも協力して試行錯誤を重ねている状況です。

また、アルサーガはとにかく能動的である人が成長して活躍していく、という印象があります。

前職は全ての指示が詳細で、言ってしまえば受動的な人でも指示通りにこなせば仕事が進んでいました。しかし、アルサーガでは、まず自分で考えてやり方を模索していくという、能動的なスタンスを常に持っていなければ周りに置いてかれる環境です。これが各々の大きなスキルアップに繋がっているのだと感じています。

ただ、全て放任主義ではなく、周りに知識や経験豊富な先輩方がたくさんいるので、いつでも質問できるのがとてもいいところです。皆さん、わからないところやつまづいた時は優しく教えてくれます。

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――生成AIに携わる仕事をしたいと入社した大本さんですが、現在はQAエンジニアとして活躍されています。どのようにジョブチェンジしていったのでしょうか。

最初はプロンプトエンジニアとして生成AIの研究開発に携わっていましたが、未経験だったため、急速に進化する生成AIのペースに追いつくのに苦労しました。

そこで、まずはシステム開発全体を理解し、より深くITの世界を学ぶためにQAエンジニアへのジョブチェンジを決意しました。この選択は非常に良かったと感じています。

QAエンジニアとして、ソフトウェアの品質を保証するためにテストを設計・実行し、バグや不具合を発見・報告することで、製品が仕様通りに動作し、ユーザーにとって信頼性の高いものとなるよう品質管理を行います。

テストを通じてプロジェクト全体を把握する必要があるため、未経験の私にとってはIT業界を早く理解する大きな機会となりました。

現在は生成AIのQAにも関わっており、当初の目標であった生成AIに携わる仕事ができています。

プロジェクト成功の鍵を握る、QAの仕事

――QAエンジニアとしての仕事内容について教えてください。

QAエンジニアは、プロジェクト全体の品質管理を担う重要な役割です。アルサーガのQAは、単なるバグを見つけるテスターではなく、プロジェクト全体の品質を管理し、維持する役割を果たします。

通常、プロジェクトの進行管理やエンジニアとの調整はPMが担当しますが、QAエンジニアとしても進捗管理やプロジェクト全体のユーザビリティ向上に貢献することがあります。

そのためには、システムの要件を完全に把握し、システム仕様に関しては誰よりも詳しくなる必要があります。その意識を持ち、すべての情報を頭に入れるよう常に努めています。

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――お話を伺うと、システム開発にQAはなくてはならない重要な仕事だと改めて実感します!大本さんは現在どのような仕事を担当しているのですか?

最近は、主にもともと目指していた生成AI案件のQAに取り組んでいます。先ほども少し触れましたが、生成AIのQAは従来のQA手法とは全く異なり、とても興味深い分野です。

システムのQAでは、動作するかしないかといった明確な2択でテストが進められることが多いですが、生成AIの場合はそう簡単にはいきません。結果が主観的で、人によって評価が大きく異なることがあるため、客観的な判断が難しいのです。そこで、ユーザーの期待値に応じた10段階の定量評価軸を設けることで、生成AIにおけるQAの基準を一定化することに成功しました。

この新しい評価基準を用いることで、生成AIの品質管理においても一貫性を保ちながら、ユーザーの期待に応えることができるようになりました。

――未経験からQAエンジニアとして活躍する秘訣をズバリ教えてください!

秘訣があるなら、逆に教えてもらいたいくらいです!(笑)

でも、自分の経験を振り返ってみると、とにかく自分で考えて試行錯誤を続ける地道な努力が大切だったと感じています。その点、アルサーガの「まず自分で考えてやってみよう」というある種の放任主義な環境は、成長には最適だと思います。

前職では、上司の詳細な指示に従って仕事を進めていましたが、それだと上司以上に成長することは難しいんですよね。自分で考え、自分の道を模索するからこそ、成長の可能性が広がるのだと思います。

実際にQAの仕事をしていく中で、コーディングにも興味が湧き、休日には趣味でWeb開発に取り組むようになりました。この趣味が、ユーザーの気持ちを理解する手助けとなり、エンジニアやPMに不具合を報告する際にも「これを直すのにこんな工程が必要で…大変だな。」と、エンジニアの苦労を肌感覚で共感できるようになりました。

この取り組みは日々のQA業務にも良い影響を与えていると感じています。

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QAチームで新たな価値創出を目指す

――休日も個人開発でお忙しいと思いますが、仕事のパフォーマンスをあげるために心がけていることはありますか?

ずっとPCやスマホと向き合っている生活は心身に良くないと考えています。そのため、睡眠、食事、運動のバランスを意識して整えるように心がけています。

睡眠時間は必ず7時間以上確保し、運動も週に2回は必ず行っています。1年ほど前からキックボクシングのジムに通い始めましたが、これが私にとってはとても良いリフレッシュになります。全身を動かせるだけでなく、人とコミュニケーションをとる機会にもなります。

と、かなり真面目にお話ししていますが、やっぱり一番リラックスできるのは、親しい友人やDiv.の皆さんとお酒を飲むことです(笑)。

――QAチームはとても仲がいいですよね!そんなチームの魅力を教えてください。

魅力は数えきれないほどありますが、一番の魅力は、案件でつまずいた時や困った時に、チーム全体で助け合う体制が整っていることです。

QAチームにはとにかく経験豊富なメンバーが揃っており、困難な状況への対処法をよく知っている人が多いんです。大手のQAチームで経験を積んできた人や、マネージャー職を経験した人もいます。

困った時にはすぐに質問でき、それに対して真摯に向き合ってくれるチームの協力姿勢には本当に感謝しています。特に、QAチームに入って間もない頃、キャリアアップに悩んでいることをリーダーに相談した際、それをチーム会議の議題に挙げ、皆で解決策を模索してくれたことは忘れられないエピソードです。

また、現ディビジョンマネージャーの村川さんをはじめ、他の部署やチームと協力して、QAにさらなる付加価値を加えようと挑戦している人たちがいます。現状に満足せず、常に挑戦を続けるメンバーに囲まれていると、私ももっと頑張ろうと勇気づけられます。

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――素敵なチームですね!アルサーガに魅力を感じている部分があれば教えてください。

アルサーガは、とにかく働きやすい会社だと感じています。リモートワークや出社のハイブリッド勤務が選択できるうえ、フレックス制度が導入されているため、自分の生活スタイルに合わせた働き方が可能なのが非常に魅力的です。

休みも比較的取りやすい環境です。もちろん、担当している案件の状況にもよりますが、自分でスケジュールを立て、期日に間に合うように仕事を進めれば、しっかりと休暇を取ることができます。

また、アルサーガは受託開発の実績が豊富で、多様な案件のナレッジが蓄積されている点も魅力的です。特に、大手企業からのプライム案件では、多くの学びがあり、未経験のエンジニアにとっては他の企業では得られない貴重な知識と経験を積むことができると感じています。

さらに、生成AIに注力している点も大きな魅力です。代表の泰明さんが一般社団法人Generative AI Japanの理事を務めていることもあり、代表自らが最新技術のキャッチアップに積極的に取り組む姿勢が非常に心強いです。

――今後、アルサーガで挑戦していきたいことについて教えてください!

今後はQA.Divとして、直接案件の提案から獲得までを行えるようなチームにして行ければ、面白いことになりそうだなと考えています。

現在はアルサーガで行っている開発案件のQAを担当することが多いですが、今後はアルサーガのQAの価値をもっと広め、お客様の事業により貢献できるようにしていきたいです。
このようなことは組織としても新たな挑戦となりますが、実現できれば非常に価値の高い実績になると信じています。こうした新たな取り組みを通じて、多くの経験を積み、さらに成長していきたいと思っています。

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――最後に、アルサーガに今後入社したい人に一言メッセージをお願いします!

アルサーガは、自ら考え、試行錯誤しながら行動する人にとって、大きく成長し活躍できる場所です。反対に、受け身の姿勢で教えてもらいながら学びたいという方には、少し難しい環境かもしれません。

特に今は、生成AI領域への挑戦や上場に向けた取り組みなど、会社全体で新たな試みが多く進行している時期です。この貴重な時期に、アルサーガだからこそ得られる素晴らしい経験があると思います。新しいことに積極的に挑戦したいという方を、ぜひお待ちしています!

――ありがとうございました!!

(取材・編集・文=広報室 渡邉)

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