【Databricks Data + AI Summit 2026 参加レポート】世界のデータ・AI活用の最前線を現地で体験!

Databricks Data + AI Summit 2026 参加レポート

アルサーガパートナーズでは、データやAIをはじめとする最新テクノロジーを活用し、お客様のビジネス課題の解決や、デジタル活用による新たな価値の創出に取り組んでいます。その中でも、企業におけるデータやAI活用が急速に進む今、世界ではどのような技術が生まれ、企業の現場でどのように活用されているかについて、研究を進められています。

今回、当社からコンサルティング本部 Tech Div.マネージャーをはじめ、Databricks Partner Championの「Solutions Architect Champion」認定者を含む社員4人が、米国・サンフランシスコで開催された「Databricks Data+AI Summit 2026」に現地参加しました。

本レポートでは、4日間にわたるイベントの様子や注目されたセッション、現地で感じたデータ・AI活用の最新トレンドに加え、会場の熱気や現地ならではの体験まで、参加メンバーの視点からご紹介します。

「Solutions Architect Champion」認定関連プレスリリース:
アルサーガパートナーズのコンサルタントがDatabricksプログラムの「Solutions Architect Champion」に認定
アルサーガパートナーズ、「Databricks Partner Champion」に新たな認定者を輩出

Databricks Data + AI Summit 2026とは

Databricks Data + AI Summit 2026 参加レポート

「Databricks Data + AI Summit」は、Databricksが主催する、データ、分析、AIをテーマとした世界最大級のカンファレンスです。データ基盤やAIに関する最新技術・トレンドの紹介に加え、企業における実際の活用事例や、データ・AIをビジネスに活かすための実践的な知見が共有される場となっています。

2026年の本カンファレンスは、6月15〜18日までの4日間、米国・サンフランシスコで開催されました。世界中から約3万人が現地に集まり、800を超えるセッションが行われたほか、基調講演やハンズオントレーニング、ネットワーキングイベント、企業・パートナーによる展示など、さまざまなプログラムが実施されます。

※詳細はイベント公式サイトをご覧ください。
Databricks Data+AI Summit 2026イベントサイト

基調講演で示された、企業におけるAI活用の現在地

Databricks Data + AI Summit 2026 参加レポート

イベントのハイライトとなる16日、17日の基調講演では、DatabricksやChatGPTを運営するOpenAIから、企業におけるAI活用の今後を見据えたビジョンや、最新のサービス・機能が発表されました。

特に、AIエージェントやAIアプリケーション開発、セキュリティなど、企業がAIを実際の業務へ組み込んでいくためのさまざまなアップデートが次々と発表され、会場は大きな盛り上がりを見せていました。

その中でも、現地の参加者から特に大きな反響があったのが、自社で保有するサーバーなどのオンプレミス環境とDatabricksとの連携をより容易にする発表です。最先端のクラウド技術やAIだけでなく、既存のオンプレミス環境をどのようにデータ・AI基盤へつなげていくかという課題が、世界中の企業にとって依然として重要なテーマであることを感じさせる場面でした。

注目セッション

Databricks Data + AI Summit 2026 参加レポート

当社メンバーは、数多くのセッションの中から、主に「ガバナンス」「ビジネス事例」「マーケティング」といった3つのテーマを中心に聴講しました。

ガバナンス:AI活用を支える「守り」の仕組み

AIの活用が急速に進む中、企業が安全かつ適切にAIを活用するためには、データのサイロ化を防ぎながら、AIに対する適切なガードレールやアクセス統制を整備することが欠かせません。

セッションでは、こうした課題に対し、企業全体でデータやAIを適切に管理・統制するためのガバナンス基盤や、実際の企業における取り組み事例が紹介されました。AIを「導入する」だけではなく、企業の中で「継続的かつ安全に活用していく」ための仕組みづくりが、ますます重要になっていることがうかがえます。

ビジネス事例:データ・AIを実際の成果につなげる

データやAIを活用し、具体的なビジネス価値を生み出している企業の事例も数多く紹介されています。

たとえば製造業では、グローバル規模で発生していたデータ連携の遅延を大幅に短縮した事例が紹介されたほか、レンタカー業界では、現場の非エンジニアが主体となってAIアプリケーションを開発し、顧客体験や業務プロセスの改善につなげた事例が取り上げられました。

AIを専門部署だけが扱うのではなく、現場の業務やビジネスそのものに組み込み、具体的な成果へつなげていく動きが広がっていることが印象的でした。

マーケティング:AIエージェントが変える顧客体験

マーケティング領域では、単に顧客データを集約・分析するだけではなく、AIエージェントが顧客理解からマーケティング施策の実行までを自律的に支援する、次世代のデータプラットフォームの構想が紹介されました。

顧客一人ひとりの情報をもとに、より高度なパーソナライゼーションを実現しながら、マーケティング業務そのものをAIが支援していく。データとAIを組み合わせることで、マーケティングのあり方そのものが変わっていく可能性を感じさせる内容でした。

Data + AI Summit 2026で見えた、3つの注目トレンド

Databricks Data + AI Summit 2026 参加レポート

今回のサミットでは、個別の製品や機能だけでなく、今後の企業におけるデータ・AI活用を考える上で重要となる技術トレンドも、イベント全体を通して強く感じられました。

1.Ontology:AIに「ビジネスの文脈」を理解させる

Ontology(オントロジー)とは、企業が扱うさまざまな情報や用語、それらの関係性を整理し、AIがビジネスの構造や文脈を理解できるようにするための仕組みです。

AIエージェントが企業の業務を正しく実行するためには、単にデータを与えるだけでは十分ではありません。自社で使われているビジネス用語や、業務上の関係性、企業固有の文脈をAIに正しく理解させることが重要になります。

今回のイベントでも、こうした「AIにビジネスを理解させるための仕組み」として、オントロジーの重要性がさまざまな場面で取り上げられていました。

2.Omnigent:複数のAIエージェントを統括・管理する

Omnigent(オムニジェント)とは、複数のAIエージェントを連携させ、それぞれの役割や機能を組み合わせながら、企業の業務を横断的に支援するための仕組みです。

今後、企業内でさまざまなAIモデルやAIエージェントが活用されるようになる中で、それぞれのAIをどのように連携させ、組織全体で適切に管理していくかが重要なテーマとなります。

今回のサミットでも、複数のAIエージェントを横断的に連携・管理する考え方として、Omnigentに注目が集まりました。個々のAIエージェントを単独で活用するだけでなく、それぞれの役割や強みを組み合わせながら、企業の業務全体を支援していくという、これからのAI活用の方向性が示されました。

3.AIを支えるデータ基盤

高度なAIエージェントが自律的に動き、企業の業務を支援するためには、その判断の土台となるデータが重要です。リアルタイムかつ統合されたデータ基盤を整備し、必要なデータをAIが適切に利用できる状態にしておくことが、AI活用の前提となります。

今回のイベントを通しても、「AIそのもの」だけではなく、それを支えるデータ基盤の重要性が改めて浮き彫りになりました。

セッションだけではない、現地参加ならではの体験

Data + AI Summitの魅力は、数多くのセッションだけではありません。実際に現地へ足を運んだからこそ感じられた、会場の雰囲気やイベントならではの体験も印象に残りました。

広大なExpo会場と、遊び心あふれる展示

広大な地下会場で開催されたExpoには、さまざまな企業やパートナー企業がブースを出展し、多くの参加者でにぎわいました。

企業との商談や情報交換が行われる一方で、アディダスのブースではサッカーゲームが楽しめたり、会場内ではFIFAワールドカップのパブリックビューイングが行われたりと、単なる展示会にとどまらない「お祭り」のような活気がありました。

Databricks Data + AI Summit 2026 参加レポート

Oracle Parkを貸し切った、豪華な「Data After Hours」

水曜日の夜には、サンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地である「Oracle Park」を会場として、参加者向けのイベント「Data After Hours」が開催されました。

会場では、人気アーティスト「The Chainsmokers」によるライブパフォーマンスも行われ、データやAIをテーマにしたカンファレンスとは思えないほどの華やかな空間に。世界規模のカンファレンスならではのスケール感を、イベントの外でも存分に感じることができました。

Databricks Data + AI Summit 2026 参加レポート

街を走る無人タクシー、肌で感じるサンフランシスコ

サンフランシスコの街並みはきれいで東京とどこか似た雰囲気もあり、過ごしやすい街だと感じました。しかし、現地で一番驚いたのは、街中で当たり前のように利用されている移動手段です。

完全無人の自動運転タクシーやUberを日常的に利用し、運転手のいない車が目的地まで連れて行ってくれるという、日本ではまだ馴染みの薄い移動を実際に体験しました。テクノロジーが特別なものとしてではなく、日常の中に自然に溶け込んでいることを、身をもって感じることができました。

Databricks Data + AI Summit 2026 参加レポート

現地参加を通して感じた、世界のAI活用の現在地

Databricks Data + AI Summit 2026 参加レポート

今回のData + AI Summitへの参加を通して強く感じたのは、海外企業においては、すでに強固なデータ基盤を構築し、その上にAIを組み込んで具体的なビジネス価値を生み出すことが、いわば「当たり前」のフェーズに入りつつあるということです。

AIを導入すること自体が目的なのではなく、データを整備し、そのうえでAIを業務に組み込み、実際のビジネス成果につなげる。そうした一連の取り組みが、さまざまな業界で具体的な事例として紹介されていたことに、大きな刺激を受けました。

また、基調講演で新たな発表が行われた際、会場の参加者がどの発表に大きく反応し、何に強い関心を寄せているのかを、その場で直接感じられたことも、現地参加ならではの大きな価値でした。

オンラインで情報を得るだけでは分からない、世界のデータ・AI業界の熱量とスピード感を肌で感じることができた4日間。今回得られた知見と経験を、今後のアルサーガパートナーズのビジネス展開や、お客様へのより良い価値提供につなげていきたいと思います。

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