
社員インタビュー
社員インタビュー
スキルの境界を超えて、エンジニアとして進化し続ける。「人をつくるアルサーガ。」連載第120回は、グラフィック表現を武器に国内外のアワードを受賞した実力派フロントエンドエンジニア、栗田さんに話を聞きました。
大学では建築を専攻していたものの、情報系への興味からエンジニアの道へ。Web制作会社での経験を経て、ブランディングやビジュアル表現に強みを持つ制作会社では約4年間、グラフィックプログラミングのスキルを磨いてきました。
しかし、「このまま表現だけを極めても、スキルの幅が広がらない」と感じた栗田さんは、システム開発への挑戦を決意。アルサーガに入社した後は、フロントエンドからサーバーサイドまで着実に技術の幅を広げ、社内の開発コンテストでも3Dスキャン技術を駆使した作品で注目を集めました。
こんなにたくさんのアクティブな活動をしているとは思えないくらい、普段は穏やかな栗田さん。そんな彼が、なぜ今アルサーガという環境を選んだのか、そしてどんな未来を見据えているのか。スキルを伸ばしたいエンジニア、必見です。
目次
――これまでの経歴を教えてください。
大学では理工学部に進学し、まちづくりを専攻していました。ただ、就職活動ではもともと興味があったWeb制作の会社を志望し、新卒でWebサイトのコーディングを行う会社に入社しました。ここでエンジニアとしての基礎的なスキルを身につけました。
その後、Web制作の中でも、もっと表現にこだわったものづくりに挑戦したいと思うようになり、別の制作会社へ転職。ブランディングやビジュアル演出に強みを持つ会社で、約4年間勤務しました。
そして次は、エンジニアとしてさらにスキルの幅を広げたいと考え、システム開発の領域にチャレンジすることにしました。そこでアルサーガと出会い、現在に至ります。
――建築系の学部からWebサイトの制作会社に就職しようと思ったのはなぜですか?
もともと、情報系の分野にはずっと興味がありました。
僕が通っていた大学の建築学部では、卒業後の進路として土木系の公務員か建築事務所での設計業務に進む人がほとんどでした。僕も一度はその道を考えて、大学3年生のときに土木系の企業でインターンを経験してみたのですが、その時に「自分には少し堅すぎるかもしれない」と感じてしまって。
その後も悩みながら就職活動を続け、建築系の会社から内定をいただいたのですが、「このまま流されるように働き始めたら、きっと後悔するだろうな」と思うようになりました。
改めて自分が本当にやりたいことを考えたときに浮かんだのが「エンジニア」という選択肢でした。もともと喋ることが得意ではなかったので、自分で勉強した分だけ成果が出せるエンジニアという仕事に大きな魅力を感じたんです。
ただ、その時点で大学4年生の秋だったので、そこから就職活動を一からやり直すのは、正直とても大変でした。それでも、様々な会社を訪問し、話を聞いて回り、なんとか1社だけ内定をいただくことができたんです。
――これまでにエンジニアとしてどのような経験をしてきたか、もう少し詳しく教えてください。
1社目は、Webサイトの制作会社でエンジニアとして働きました。上司やクライアントが設計したものを、ひたすらコーディングしていくような業務が中心でした。
新卒で入った頃は、趣味でコードを書いた経験はあるものの、いわゆる実務未経験の状態だったので、ここでWebサイト制作に関する基本的なスキルを一通り学べたのは大きかったです。
その後、もっと自分のスキルを伸ばしたい、もっと表現力のあるWebサイトをつくりたい、と思うようになり、次に入社したのがグラフィックに強みを持つ制作会社でした。
そこでは、ブランディングや世界観づくりに力を入れる案件が多く、グラフィックプログラミングに触れる機会も増えました。特に採用サイトやキャラクター紹介サイトなど、見せ方にこだわるWebサイトの開発はとても楽しかったです。自分がつくったものが、画面上で動いて形になる瞬間は、大きなやりがいがありました。
――そこからシステム開発にまで領域を広げようと考えた理由を教えてください。
前職の制作会社での仕事は本当に楽しかったです。やりたかったことにも挑戦できて、目標としていたスキルもある程度身につけることができました。
ただ、4年ほど働く中で「このままずっとWebサイト制作だけをやっていくのは、少しもったいないかもしれない」と思うようになって。もっとエンジニアとしてスキルの幅を広げておかないと、将来的にできることが限られてしまうのではないか、という危機感が芽生えてきたんです。
若いうちにできるだけ多くの技術に触れて、成長の幅を広げておきたい。そう考えて、次はシステム開発に挑戦しようと決めました。
グラフィックプログラミングに関しては、ある程度スキルが身についたことで、個人開発でも楽しめる自信がついていたので、仕事としてはもう少し違う領域にチャレンジしたいという思いもありました。
――とても意欲的ですね!システム開発に挑戦したいと思った中で、アルサーガを選んだ理由はなんですか?
転職活動では、「フロントエンドもサーバーサイドもどちらも経験できる会社」を軸に探していました。そんな中で、Wantedlyでアルサーガの募集記事を見つけたんです。
HPにある社員インタビューなどの記事を読む中で、自由で縛られない雰囲気が伝わってきました。そのあたりのカルチャーが、前職で気に入っていたところと似ているなと感じ、面接を受けてみることにしました。
実際に面接をしてくれた方も、とても柔らかい雰囲気で話しやすかったです。「人を大事にしている会社なんだろうな」という印象を受けました。
また、僕はWeb制作の経験は約5年ありましたが、システム開発の経験はなかったんです。それでも、そこをポテンシャル込みで評価してくれて、未経験でもここまで意欲を買ってくれるのかと驚きました。
そんな柔軟さと挑戦させてくれる文化に惹かれて、アルサーガへの入社を決めました。
――これまでにアルサーガで担当した仕事や、今後取り組む予定の業務について教えてください。
これまでアルサーガでは、主にフロントエンドのUI開発やアプリケーション開発を担当してきました。プロジェクトの中では、サーバーサイドのコードに触れる機会もあって、転職時に目標にしていた「フロントエンドもサーバーサイドも両方やってみたい」という希望は、しっかり叶えられています。
そして次に入る案件では、いよいよサーバーサイドの技術をメインに扱う業務を任せてもらえることになりました。まだまだサーバーサイドは勉強中ではありますが、自分のスキルを着実に広げていける環境があることは、とてもありがたいです。
好きな技術はフロントエンド寄りのものが多いのですが、アルサーガに入った理由は「とにかくエンジニアとしてスキルを高めたい」だったので。こうして一歩一歩、新しい領域に挑戦させてもらえているのは、とても嬉しく思っています。
――栗田さんは年末年始にアルサーガで行われた、社内の開発コンテストにも自ら手をあげて参加してくれましたよね。どういう思いから参加してくれたのでしょうか?
単純に、プログラミングを書くのが好きだからです!(笑)
休日も趣味でコードを書いていることが多いので、自分がつくったものをみんなに見てもらえる機会があるのは、とても嬉しいんです。
年末年始の開発コンテストも、内容を聞いたときに「これは面白そうだな」と思って、すぐに参加を決めました。作品を発表するだけではなく、意欲ある人たちと一緒に競い合える場って、なかなか普段の仕事では味わえないので、そういう刺激を求めていた部分もあります。
――改めて、どのようなものを開発したか教えてください。
iPhoneに搭載されているLiDAR(ライダー)という技術を使って、「アルサーガオフィスを3Dスキャンしてみる」というものをつくりました。
オフィス内を実際に歩き回っているような体験ができるサイトを目指して、ラウンジ部分を中心に3Dモデルを作成しました。実装自体はそこまで難しくはなかったのですが、一番苦労したのは素材の精度ですね。撮影範囲が広すぎると、どうしても精度が落ちてしまうので、そのバランスにはかなり悩まされました。
アルサーガオフィスの3Dスキャン図
自分の強みを活かして人の役に立てるものってなんだろう、と考えた時に、アルサーガのことについてより知ってもらえるようなオフィスの3Dスキャンを思いつきました。完成度としてはまだまだ反省点も多いのですが、代表の泰明さんをはじめ、多くの社員ががこのサイトに関心を持ってくれたことが嬉しかったです。
――自分の強みを活かしてアルサーガに貢献したいと思ってくれているなんて、とても嬉しいです!
――かなり意欲的に仕事をしている栗田さんですが、プライベートの過ごし方についても教えてください。
基本的には、休日もプログラミングをして過ごしていることが多いですね。やっぱり、コードを書くことが好きなんだと思います。グラフィック表現の開発が特に好きなので、最近も動きのあるWebサイトやポートフォリオを個人開発でつくっています。
▼栗田さんが最近つくっているサイトの一例
https://hisamikurita.github.io/3d-particle-mofing/public/
他には、最近はオンラインポーカーにもハマっています。考えることが好きなので、頭を使いながら楽しめるゲームは性に合っているんだと思います。外に出かけるよりも、家の中で集中して何かに取り組んでいる時間が好きですね。
――休日もプログラミングをするなんて、本当に好きなんですね!そういえば、これまでにすごい受賞歴があると聞きました。
ありがたいことに、個人で作ったポートフォリオサイトが評価されて、Webデザインの世界で有名な3大アワード(awwwards、CSS Design Awards、FWA)を受賞することができました。とても嬉しかったです。
▼受賞したポートフォリオサイト
https://hsmkrt1996.com/
Webアニメーションは、人によっては不要だと思うこともあるかもしれませんが、僕は適切でクオリティの高いアニメーションは、Webサイトの価値を高め、もっと続きを見たいと思わせることのできる有効な手段だと思っています。
たとえば、ターゲットが富裕層向けの企業であれば高級感のある演出をしたり、ユーモアのある企業であれば遊び心のある動きを取り入れたり。細かい部分で言えば、表示のタイミングによって視線誘導の効果を生み出すこともできます。
Webアニメーションには「どんな風に見られたいか」「どんな印象を与えたいか」を助ける力がある。だからこそ、ユーザーの視線だけでなく、心まで動かすことができる表現だと思うんです。
――3大Webアワードの受賞、本当にすごいです!なぜそのような賞をとろうと思ったのでしょうか?
Webサイトの制作に関わる人にとっては、これらのアワードは憧れや目標のような存在なんです。前職時代に憧れていたクリエイターの方々が受賞していたこともあって、「いつか自分もそこに挑戦したい」と思っていました。
しかしそれ以上に大きかったのは、「自分がつくりたいものをとことんつくるのが楽しい」という気持ちです。案件や仕事だけでは実現できない表現や技術を、自分の好きなように突き詰められるのが、個人開発の面白さだと思っています。
これからも、趣味の開発や新しい表現へのチャレンジは続けていきたいですし、そういうものを社内イベントやコンテストなどでアウトプットできるアルサーガの環境は、とてもありがたいなと感じています。
――そんなにすごい賞をとっている栗田さんが思う、アルサーガの良さってなんでしょうか?
一番は、案件が面白いところです。アルサーガは大手企業を含む様々なクライアント様から直接案件をいただくことが多いんです。大規模プロジェクトは開発しがいのあるプロジェクトが多く、そこに携われるのはすごく刺激的です。
また、実力があれば細かく管理されすぎずに、比較的自由にチャレンジさせてもらえる環境も、自分にはとても合っていると感じています。
もうひとつ大きな魅力だと感じているのが、開発に関わるメンバーがすべて社内に揃っているところです。QAやデザイナーをはじめ、案件に必要な人が社内にいることで、一体感を持ってものづくりができるのはアルサーガならではだと思います。
僕が転職のときに求めていた「フロントエンドだけでなく、サーバーサイドにも挑戦したい」という希望も、この体制があるからこそ叶えられているんだと感じます。
さらに、開発コンテストやLTイベントのTOT(Tech of the Tech)など、案件以外でもアウトプットする機会が多いのも魅力ですね。大きな開発組織で、こういった取り組みが活発なのはとても珍しいと思いますし、エンジニアとして刺激にもなっています。
――そんな栗田さんが、今後アルサーガで挑戦したいことについて教えてください。
まずは目の前の目標として、サーバーサイドのスキルをもっと磨いていきたいと思っています。今の自分にとってはまだまだ挑戦の領域なので、しっかりと経験を積んでスキルの幅を広げていきたいです。
僕はこれからもずっとエンジニアとして生きていきたいと考えています。ただ、生成AIの登場や技術の進化によって、エンジニアの役割やあり方も少しずつ変わってきているのを感じます。
それでも、自分はエンジニアでいたい。だからこそ、今のうちにしっかりと技術力をつけて、これから先も必要とされる存在であり続けたいと思っています。環境や技術が変わっても、ものづくりの楽しさは変わらないと思うので、その軸を大事にしながら、今後も新しいことに挑戦し続けたいです。
――最後に、今後アルサーガに入社したい人にメッセージをお願いします!
アルサーガは、エンジニアとして本気でスキルアップしたい人にとっては、とてもいい環境だと思います。大規模な案件に挑戦できたり、社内にいろんな職種の人がいるからこそ、ものづくり全体を意識しながら開発ができたり。もちろん大変なこともありますが、それ以上に成長のチャンスが多い会社だと感じています。
あとは、何より「こういうことをやってみたい」と自分から発信すれば、ちゃんとチャレンジさせてもらえる環境があるのが魅力です。僕自身も、未経験だったサーバーサイド開発に挑戦させてもらえたり、趣味の開発を社内コンテストで発表できたりと、本当にいろんな経験をさせてもらっています。
自分の強みを活かしながら、さらに新しいスキルを身につけたい人にとっては、きっと楽しめる会社だと思います。興味がある方は、ぜひ一緒に働きましょう!
――ありがとうございました!
(取材・編集・文=広報室 渡邉)
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