
社員インタビュー
社員インタビュー
諦めなかった過去があって、今がある。「人をつくるアルサーガ。」連載第127回は、異業種からエンジニアの世界に飛び込み、現在は福岡支社でプロジェクトの中心として活躍するフルスタックエンジニアの白石さんに話を聞きました。
大学時代から社会人初期にかけては、自身の「勉強嫌い」を自覚していた白石さんですが、あるきっかけでプログラミングと出会い、その奥深さに魅了されます。挫折しそうになりながらも独学で技術を習得し、IT業界へ転身。その後アルサーガでは、入社からわずか数ヶ月で上流工程からプロジェクトを牽引するなど、目覚ましい成長を遂げています。
アルサーガの魅力として、「人の良さ」と「学ぶことに貪欲な文化」を挙げる彼の成長の軌跡と、アルサーガで見つけた等身大の挑戦をお届けします。
――これまでの経歴を簡単に教えてください。
福岡の大学を卒業後、よく知られている食品メーカーのグループ会社へ入社しました。正直なところ、当時は知名度だけで就職先を選んだ部分が大きかったと思います。
入社後は福岡を出て、半年間は工場やショッピングモール内の店舗で働いていましたが、決まった流れ作業やルーティンワークがどうしても自分に合いませんでした。結果的に1年で退職し、福岡に戻ることにしたんです。
次に何をしようかと考えていた時期に、偶然プログラミングに出会い、「これだ」と思って学習を始め、エンジニアを目指すことを決意しました。
――プログラミングを学ぼうと思ったきっかけについて、もう少し詳しく教えてください。
会社を辞めて、次に何をすべきか迷っていた時に、たまたまYouTubeでビジネス系のインフルエンサーの動画を見たんです。その方が「迷ったらプログラミングをやっておけ」と話していて。特にこれがやりたいというものもなかったのですが、「何かスキルを身につけたい」という気持ちが強く、とりあえずやってみようかな、と軽い気持ちで始めたのがきっかけでした。
前職でルーティンワークを経験した反動もあって、もっと専門的なスキルを学びたいという想いもありました。弁護士や医者といった資格が必要とされる職種と比べると、プログラミングの方が挑戦しやすそうと感じたのも理由の一つです。
とはいえ、当時はパソコンすら持っていなくて(笑)。そこで初めてApple StoreでMacBookを衝動的に購入したほど、当時の自分はエンジニアの世界からは遠い存在でした。
そうして始めたプログラミング学習は、決して順調ではありませんでした。実は、大学時代は修得単位もギリギリで卒業するほど勉強は苦手で、むしろ嫌いな方でした。プログラミングを始めた当初は右も左も全く分からず、本当に挫折寸前だったんです。
しかし、「ここで諦めたら今までの人生と何も変わらない。ただの平凡な人生で終わる」という漠然とした恐怖があり、「ここで頑張らないでいつ頑張るんだ」と自分に言い聞かせ、毎日苦しみながらも耐え抜きました。続けていくうちに、ある時ふと「分かる、面白い」と感じる瞬間が訪れて、それが「勉強の楽しさ」を人生で初めて教えてくれた経験になったんです。
その後、初めてのIT業界へ転職し、ふるさと納税を扱う企業でエンジニアとして働き始めましたが、入社当初は、既に出来上がっていた複雑なシステムを扱うことになり、手を動かす機会は少なめでした。
新しいプロジェクトが始まってからは、ベトナムの企業に開発を依頼し、その管理をするブリッジエンジニアのような役割を担うことが多く、コードを書く機会は多くはありませんでした。そのため、「もっとコードを書きたい」という気持ちが強くなり、それがアルサーガへの転職を決めるきっかけとなっています。
――アルサーガを知ったきっかけと入社の決め手は何だったのでしょうか?
転職活動を始めた時、転職サイトでフロントエンドの求人を探していました。そこでアルサーガの採用サイトにある福岡のフロントエンドの募集が目に留まったんです。
特に、社員インタビューの記事は印象的でした。現役のエンジニアの方々が語る内容を見て、「自分がここで働いたらどうなるか」というイメージがすっと湧いてきたんです。他社も検討していましたが、そこではテスト業務からのスタートを提案されることが多かったです。
そうした中でアルサーガの面接では、福岡支社長の吉冨さんや副本部長の釘宮さんと話すうちに、「ここならもっと成長できるチャンスがあるかもしれない」という直感が沸いてきました。もちろん、最初はテスト業務から入る可能性もあると聞きましたが、段階を踏んで色々な仕事に挑戦できそうだとも感じました。
前職では評価制度が整っていなかったこともあり、「やればやるだけ見てくれる」という評価体制が整っている点も、入社の大きな決め手となりました。
さらに、若いメンバーが多く活躍していることや、偶然にも自分が1社目で入社した食品メーカーで働いていた人もいると聞いて、より親近感が湧きましたね。
――現在担当されているプロジェクトについて教えてください。
今は教育関連のプロジェクトで、2つの案件を担当しています。メインのプロジェクトでは、フェーズ2から参加し、上流工程から携わらせてもらっています。
今はフルスタックエンジニアとして主に実装を担当しています。最初は先輩の指示を受けて実装を進めていましたが、今ではその先輩と一緒にプロジェクトを推し進めていて、とてもやりがいを感じています。こんな風に安心して仕事を任せてもらえるのは、前職時代から休日も使って毎日コツコツ勉強を続けてきたからこそだと思います。
正直、以前は技術的な知識の引き出しは自分の中にあったものの、うまく活用しきれていませんでした。アルサーガに入社してからは、プロジェクトリーダーをはじめとする皆さんからチャンスをもらい、ようやく学んできたことを活かせている実感を持てるようになり、とても充実しています!また、同年代のエンジニアが多く、気軽に質問しあうことができ、丁寧に教えてもらえる環境も、私の成長を加速させてくれています。
――仕事を進める上で意識していることや、大事にしている価値観を教えてください。
プロジェクトの上流工程に携わっていると、答えがない中で毎日頭を抱えることもあります。そのような大変な状況でも意識していることは、釘宮さんから最近フィードバックを受けた「手を動かす前に考えろ」という言葉です。5時間の作業なら、4時間半は考えて、残りの30分で手を動かすという状態を理想としています。
以前は、タスクを振られた時にすぐに手を動かしてしまい、途中で方向性がずれたり、やり直しになったりして、タイムロスが多いという経験をしていました。そのため、今は「ゼロ秒思考」という本のメモ書きの習慣を取り入れています。
朝来た時には、まずはその日のタスク整理や優先順位付けなど、時間をかけて整理する時間を設けています。スタートからゴールまでのイメージをある程度紙に書き出し、整理してから手を動かすことで、作業効率が格段に向上したと実感しています。
また、前職ではエンジニアがクライアントと直接話す機会はなかなかありませんでしたが、アルサーガではクライアント対応を今後任せたいと言ってもらっています。
当時、クライアントと直接やりとりしていた社内の別部署のサポートチームを通じて、クライアントからの質問に対してチャットで対応していました。その対応が丁寧だと評価され、「顧客折衝も任せられるエンジニア」として信頼してもらえるようになり、自分にとっても大きな自信につながりました。こうしたチャンスをもらえることは本当にありがたいですし、今後も積極的に掴んでいきたいと考えています。
――仕事で色々な役割をしていると頭の切り替えも大変かと思いますが、それを癒すための休日の過ごし方やリフレッシュ方法について教えてください!
休みの日でも、もう習慣みたいなもので、ついコードを書いてしまうんですよね。それ以外だと、ジムに通ったり、最近では中洲にある会員制サウナでリフレッシュしたりしています。
筋トレやサウナは、仕事のことを一時的に忘れることができるので、頭を空っぽにしてリセットさせるために取り入れています。以前、休日もコードを書くことに専念しすぎて体を壊した経験がありまして…。そのため、今は「休むのも仕事うち!」だと意識するようになりました。
――白石さんが考えるアルサーガの魅力について教えてください。
まず、「人の良さ」を一番に感じています。皆が優しく、困った時には一緒に考えてくれる先輩ばかりです。
そして、メンバーの皆が「謙虚で成長に貪欲」なところも大きな魅力ですね。資格を取ったり、自分で勉強したりする人が多く、私自身も日々刺激を受け、頑張ることができています。お互いに切磋琢磨し、成長し合える環境はとてもいい点です。
福岡支社には、労働時間外に個人開発しているメンバーがいたり、経験豊富なエンジニアが他のメンバーを引っ張ってくれたりするような、珍しい文化があります。月に一度の輪読会や飲み会、マラソン大会へのチームでの参加など、アグレッシブな活動も多いですね。
また、私はこれまでゼロからサービスを作ったことがなかったのですが、アルサーガのハッカソンに参加したことで、初めてその経験をさせてもらいました。これは、アルサーガに来てからの私のスタート地点という意味で、とても重要な経験をさせてもらったと感じています。
――今後エンジニアとして挑戦したいことは?
まずは、地に足をつけてしっかりとコードを書けるエンジニアとして土台を固めたいと思っています。その上で将来的には、ゼロからプロジェクトに参画し、お客様が抱える問題の洗い出しから解決策の提案まで、一貫して手掛けてみたいです。
プライベートでの挑戦としては、最近「Duolingo」という語学学習アプリに着想を得て、プログラミング学習版Duolingoのようなものを個人で開発しています。機能の仕様検討やFigmaでのデザインなど、上流工程から一人で取り組んでいて、エンジニアリングだけでなくUI設計やデザインなど領域外のことも含めて、全て自分でやっていきたいと考えています!
――最後に、アルサーガへの入社を検討している人にメッセージをお願いします!
大げさに聞こえるかもしれませんが、アルサーガは「人生を変えたい人」にはぜひ来てほしい会社だと思っています。私自身、ここにきてから、仕事を任せられているという実感があり、全ての仕事が自分の成長やレベルアップに繋がっていて、充実感を得ています。
ただし、受け身の姿勢ではなく、主体性を持って積極的に行動できる人が向いています。パッションがあれば、それをちゃんと見てくれる人たちがいます。その気持ちがあれば挑戦する価値は十分あると思いますので、ぜひ検討してみてください!
――ありがとうございました!
(取材・編集・文=広報室 白石)