
社員インタビュー
社員インタビュー
「育休、どうだった?」そんな会話が社内で自然に交わされるほど、アルサーガパートナーズでは育休が“あたりまえ”になりつつあります。
職種や役職を問わず、誰もが育休を取れる環境があるからこそ、男性の育休取得率は50%を突破。「TOKYOパパ育業促進企業」ブロンズにも認定されました。
参考:https://www.arsaga.jp/news/pressrelease-danseiikukyu-bronze-20240905/
今回の「人をつくるアルサーガ。」第126回は、パパ育休特集として3人のパパ社員にインタビューを行いました。
育休を通じて見えてきた家族との時間、気づき、そして自分自身の変化。育休を経験したパパたちの、リアルでちょっと等身大なストーリーをお届けします。
誰もがキャリアを諦めずに育休を取れる時代へ。これから育休を考える方にとって、きっとヒントや勇気が見つかるはずです。
目次
人事採用 秋笹さん
入社日:2023年11月
育児休業期間:1ヶ月
――現在はどのようなお仕事を担当されていますか?
人事の業務を中心に、一部労務にも関わっています。具体的には採用活動や入社手続き、面談などを行っています。また、それに加えて、突発的な依頼や会社全体の業務を円滑に進めるためのサポートなど、幅広く動いています。いわゆる人事関連の「なんでも屋」的なポジションですね。
――「育休を取ろう」と思ったきっかけは何でしたか?
実をいうと、最初は育休を取るつもりはなかったんです。ただ、周りの同僚がみんな育休を取っていたので、「自分も取ってみようかな?」くらいの軽い気持ちで考え始めました。
最終的に決意したのは、子どもが生まれて4ヶ月くらい経った頃ですね。毎日、妻と子どもを見ているうちに「大変そうだな」「もう少し一緒に成長を見届けたいな」という気持ちが強くなって、自然と「育休を取ろう」と思うようになりました。
――育休に入る前、仕事の引き継ぎやチームとの調整はどのように進めましたか?「これはやっておいてよかった」と思う準備はありますか?
まずは自分の業務を徹底的に棚卸ししました。そのうえで、業務ごとに「この人ならスムーズに引き継ぎできそうだな」と思えるメンバーに、自分で担当を割り振ってお願いしました。
みんなに気持ちよく引き受けてもらえるよう、それぞれの得意分野や状況を考えて調整したのは本当によかったと思います。なるべく迷惑をかけないように、そこはがんばりました(笑)。
――実際に育休に入ってみて、ギャップや意外だったことはありましたか?また、お子さんが生まれて生活に変化はありましたか?
想像以上に大変でした(笑)。自分の時間は劇的に減り、生活のすべてが子ども中心になりました。育休に入る前は「子育てしながら友達とも会えるでしょ」なんて甘く考えてたんですけど、そんな余裕なかったですね(笑)。
子どもって体調を崩すのも急で、毎日が安定してるとは限らない。そんな中でも、日々小さな変化があって、「生きてるんだなぁ」としみじみ感じました。
大変なことも多いですが、妻と協力しながら乗り越えるうちに、夫婦の絆も深まった気がします。今まで喧嘩なんてほとんどなかったのに、子育てをきっかけにちょっとした言い合いも増えて、それが逆に新鮮でした。
あと、遊びに行く回数が激減した分、健康的になりましたし、出費も減りました(笑)。ただ、飲み会に誘われることも減って、「気を遣われてるのかな?」とちょっと寂しく感じることもありますね。
――「育休を取ってよかった」と思えた瞬間はありましたか?
やっぱり、子どもの成長を間近で見られることが何より大きいです。昨日できなかったことが、今日できるようになっていたり、逆にできなくなっていたり。その一つひとつをリアルタイムで見られるのは、育休を取ったからこそだと思います。
妻が見ていない成長に自分が気づいて、それを共有し合えるのも嬉しかったですね。夫婦の会話の中身も、自然と深くなっていったように思います。
――復帰後、周囲のサポートや働き方で「ありがたかったこと」は何でしたか?
日々、本当に感謝しかないです。子どもって急に熱を出したりしますし、それが妻にうつることもある。そんなときに「自分が病院に連れて行けるように」とフレックス制度やリモートワークで柔軟に対応させてもらえるのは、すごくありがたかったです。
あとは、週に一度くらい、私が子どもとお風呂に入る日をつくっているのですが、その日は会社のカレンダーに「赤ちゃんマーク👶」を入れて共有しています。それも快く理解してくれて、本当に助かっています。
――これから育休を考えている方に、「自分の経験からこれだけは伝えたい!」ということはありますか?
迷ってるなら、とりあえず取った方がいい!と声を大にして言いたいです。私も育休を取って、本当に良かったと心から思いますし、もし取ってなかったら絶対に後悔していたと思います。
確かに、育休中は「ゆっくりする暇もないな…」って思うこともありますし、慣れるまでは「仕事をしていた方が楽だったかも」と感じる瞬間もあるかもしれません。でもその分、子どもの成長をそばで見られますし、家族との関係も深まります。それに、育休を取ったからこそ、子育てに早く慣れることができたという部分も大きいです。
長期間育休を取る人は多くはないかもしれませんが、少しでも取れるタイミングがあるなら、ぜひチャレンジしてみてほしいです!
PM 小澤さん
入社日:2018年9月
育児休業期間:1ヶ月
――現在はどのようなお仕事を担当されていますか?
現在はプロジェクトマネージャー(PM)として、いくつかの案件を担当しています。具体的には、ある商業施設のアプリ開発をアジャイルで進めていたり、大手電機メーカーの工場設備の安全を担うシステム開発にも携わっています。
――育休に入る前、仕事の引き継ぎやチームとの調整はどう進めましたか? これをやっておいてよかったと思う、育休前の準備などがあれば教えてください。
まず、妻の妊娠が安定期に入ってすぐに、関係メンバーには育休取得の意思を伝えましたね。業務の引き継ぎは当然行いましたが、特に意識したのはチームメンバーに「数ヶ月以内に自分が休みに入る」という雰囲気を、早めに共有しておくこと。何気ない会話の中でも徐々に伝えていき、スムーズにバトンタッチできるよう心がけました。
社外の方々とのミーティングについては、後任を立てる話とセットで進めました。自分の担当ミーティングは育休に入る少し前には終了させたり、調整したりしましたね。結果として、育休中も安心して家族と過ごすことができたのは、徹底した情報共有と周囲への配慮があったからだと思います。
――実際に育休に入ってみて、ギャップや意外だったことはありましたか? 生活の変化なども教えてください。
意外かもしれませんが、自分自身の生活リズムやスタイル自体は、劇的に変わったわけではないんです。寝る時間は早くなりましたが、睡眠時間自体はあまり変わっていません。
ただ、夜泣きは本当に大変で、寝られないのが一番つらいですね。これはもう、気合いと根性で乗り切るしかない(笑)。妻の変化と比べたら、自分の生活の変化は全然小さいと感じました。
夫婦関係については、確実に変わります。いいか悪いかは別として、「そのまま」ということはないと思ってほしい。特に、妻の気持ちを100%理解することはやっぱり難しいし、それを前提にしたほうがいいと思います。二人で支え合うというよりも、時には衝突しながらもなんとか乗り越えていく、というのが現実だと思いますね。
――「育休を取ってよかった」と思えた瞬間はありましたか?
心からそう思えたのは、産まれたばかりの子どもの成長を間近で見られたことです。毎日新しい発見があって、それがとにかくかわいい。本当は1年間は育休を取りたいくらいでした。この大事な時期を一緒に過ごせる価値は、お金では買えないと強く感じましたね。
――他にも育休を通して学んだことはありますか?
現実的に、1ヶ月の育休では妻の負担がかなり大きいということ。ワンオペ育児は本当に厳しいと思います。うちは里帰りせず、妻のお母さんが来てくれたので助かりましたが、誰かのサポートがないと無理だと痛感しました。
――復帰後、周囲のサポートや働き方で「ありがたかったこと」は何でしたか?
復帰してからは、会社の理解や周囲の協力が本当にありがたかったです。
「子どもが熱を出して…」みたいな急な予定変更にも、スムーズに対応してもらえる空気があるのは大きいですね。言いにくさがないというか、「子育て中の人がいるのが当たり前」という社内の雰囲気がちゃんとあるなと感じました。
リモートワークや1時間単位の有休といった制度も整っているので、家庭の事情に合わせて柔軟に働ける環境があるのはすごく助かっています。
――これから育休を考えている方に、「自分の経験からこれだけは伝えたい!」ことを教えてください!
可能なら、育休は思いきって取れるだけ取ってほしいです。産まれたばかりの子どもを目にして、今後のお金の心配をしてしまうのが親心だと思うのですが、それ以上に貴重な時間でもあります。
特に、普段バリバリ働いている人ほど、このタイミングじゃないとこんなにまとまった休みは取れないと思います。育児だけではなくて、自分や家族のことを見つめ直したり、考える時間が取れるっていう意味でも、とてもいい時間でした。この貴重な時間を、ぜひ大事にしてほしいです。
コンサルタント シニアマネージャー 畠山さん
入社日:2022年9月
育児休業期間:3ヶ月
――現在はどのようなお仕事を担当されていますか?
コンサルティング本部 Strategy&Business Consultingのシニアマネージャーとして、主に不動産関連のお客様を担当しています。最近は、採用・育成や人事制度設計などのプロジェクトにも携わっています。
――「育休を取ろう」と思ったきっかけを教えてください。
正直、「育休を取らない」という選択肢はまったく頭にありませんでした。妻の妊娠がわかった時点で、すぐに育休を取れるよう仕事の調整をし始めました。会社全体として「休めるときにはちゃんと休もう」という考えがベースにあったので、ごく自然な流れでした。
――育休に入る前、仕事の引き継ぎやチームとの調整はどう進めましたか?
育休に入る時期はあらかじめ決まっていたので、半年前から担当案件の引き継ぎ方法を考え始めました。上司やチームメンバーとも相談しながら、私が抜けても滞りなくプロジェクトが進むように調整しました。具体的には、アカウントリードを他のメンバーに引き継いだり、お客様にも1ヶ月前には育休取得をお伝えしたりしました。
ちょうど担当プロジェクトが一区切りつくタイミングだったのもあり、スムーズに引き継げました。プロジェクト単位で動くコンサルティング業務の特性もあって、育休に入りやすかったですね。
――お子さんが生まれてから生活に変化はありましたか?
生活は大きく変わりました。育休の最初の2ヶ月は、「三交代制」で育児を分担することにしました。朝は妻、日中〜夜22時ごろまでは夫婦で協力、22時〜朝までは私が担当するという体制です。
この分担方法は、同僚の事例を参考にしながら、妻と相談して決めました。担当を明確にしたことで「自分が動かないと」という意識が芽生え、思った以上にうまくいったと思います。とはいえ、妻から「一緒に育児してる感じがしない」とクレームが入ったこともありましたが(笑)。
また、頭の切り替えと心身の健康維持のために、毎日1時間だけジムに通う時間をもらっていました。運動することで頭の整理もでき、少しだけ仕事のことを考える余裕も持てたので、結果的に健康的に過ごせたと思います。
――「育休取ってよかった」と思えた瞬間はありましたか?
やはり、時間を取って妻・娘と向き合えたことです。コミットせず中途半端な関わり方だと、育児の大変さって本当の意味ではわからないと思うんです。人生の最初の3か月に、時間を取って一緒に過ごせたことは、本当に良かったと感じています。
育休中、特に自分のシフトの時間帯は「全部自分でやる」という状況になるので、育児の大変さを肌で感じました。個々のタスクの重さで見れば仕事のほうが大変かもしれませんが、24時間365日対応という点では、育児の方が大変だという気持ちがとてもよくわかります。たとえば、運転が好きでも一日中運転し続けるのはしんどい、みたいな感覚に近いかもしれません。
また、私が育休を取って育児に関われたことで、妻の心にも少し余裕ができたのかなと思います。おかげで、子どもが生まれたあとも夫婦関係は変わらず穏やかでいられました。そんな環境を一緒につくってくれた妻には感謝しています。
――復帰後、周囲のサポートや働き方で「ありがたかったこと」は何でしたか?
一番ありがたかったのは、在宅勤務ができたことです。コンサルティング業界はリモートワークに柔軟なので、家庭の時間を優先できるよう、夜の予定はブロックするなど働き方を調整させてもらっています。
特にアルサーガは育休をとるメンバーが多いので、「お互い様」という文化がしっかり根づいていて、会社全体で子育てを応援してくれているのを日々感じています。そのおかげで、会議の合間に子どもの様子を見に行ったり、次の予定までの少しの時間にふれ合えたりと、在宅勤務ならではの癒しタイムがあるのも嬉しいですね(笑)。
――これから育休を考えている方に、「自分の経験からこれだけは伝えたい!」ことを教えてください!
育児のこととは少し離れますが、「キャリアブレイクの時間は、自分を見つめ直す貴重なチャンス」だと伝えたいです。特に、普段からハードな働き方をしている人にとって、育休は一度立ち止まり、自分のこれからを考える良いきっかけにもなると思います。
もちろん、決して子育ては楽ではありませんが、その合間に本を読んだり、自分の優先順位を考えたりする時間が持てたことは、大きな財産でした。
子どもの成長は本当にあっという間です。育児そのものも得がたい経験ですが、それと同時に、何が自分にとって本当に大切なのかを見つめ直すことで、これからの働き方や生き方にも前向きな変化が生まれると思います。
育児もキャリアも、どちらかを諦めるのではなく、どちらも大切にできる働き方を。
アルサーガパートナーズは、そんな価値観を“あたりまえ”にしていきたいと考えています。
今回の特集では、育休を通じて見えてきた「家族との時間の尊さ」や「自分自身の変化」に向き合ったパパたちの声を紹介しました。
これから育休を考えるすべての方にとって、少しでも参考になれば嬉しく思います。そして私たちは、これからも育休を選択する社員をあたたかく支え、応援していきます!
(取材・編集・文=広報室 宮崎)
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