
社員インタビュー
社員インタビュー
顧客の課題解決に挑戦するWebデザイナーの働き方とは?「人をつくるアルサーガ。」 第129回は、Webデザイナーとしてアルサーガの熊本支社に新卒入社し、現在はUX/UIデザインの分野でも活躍している小野さんに話を聞きました。
幼い頃からテレビが好きだった小野さんは、その影響で広告業界に興味を持つようになり、そこからデザインの世界へ足を踏み入れました。新卒でアルサーガに入社して以来、興味を持ったことには臆せず取り組み、着実に自分の「得意」や「好き」を広げてきました。挑戦を楽しみながら、自分に合った働き方を見つけていく姿が印象的です。
現在はUX/UIデザインの分野でも活躍し、周囲のメンバーを自然に支える存在としても信頼されています。今回は、そんな彼女のこれまでの歩みと、仕事への向き合い方に迫ります。
目次
――これまでの経歴を簡単に教えてください。
高校卒業後は、地元の熊本の短期大学で経営学を学びました。卒業を控えた2年生の時に就職活動を始めましたが、学んだ内容と自分の適性に違和感を覚え、将来の進路について迷っていました。
「本当に自分がやりたいことは何か」を改めて考えたところ、自然と思い浮かんだのは、子どもの頃から好きだったテレビや広告の世界です。その中でも、特に「人を惹きつけるビジュアル表現」に魅力を感じていました。
ちょうどその頃、知り合いからグラフィックデザインという仕事を教えてもらい、「こんな形で表現を仕事にできるんだ」と強く心を動かされました。これをきっかけに、デザインの道を目指すようになったんです。
しかし、当時はコロナ禍で思うように就職活動が進まず、4年制大学への編入も検討しましたが、県外に出ることを家族が心配していたため断念。そこで、地元でデザインを学べる学校を探し、熊本にあるデザインの専門学校へ進学を決めました。
――最初に興味を持ったグラフィックデザイナーではなく、Webデザイナーを目指したきっかけや理由があれば、ぜひ教えてください。
Webが急速に主流になっていく中で、就職活動でもWebデザインの求人が増えていました。将来性を考えると、Web分野のスキルを身につけることが有利だと感じ、Webデザイナーを目指すことにしました。
専門学校ではグラフィックデザインを専攻していましたが、Webデザインの授業やサイト構築に触れる機会もありました。そのため、特別な就職対策をせずとも学んだことを活かして取り組めると思い、挑戦してみることにしたんです。
――新卒の就職先としてアルサーガを選んだ理由を教えてください。
アルサーガを選んだ一番の理由は、幅広い仕事に挑戦できる環境と、デザインに対する考え方に強く共感したことです。
他に見ていた会社は自社サービスや商品に限定されたデザイン業務が中心でしたが、私はもっと幅広い業種やサービスに関わりたいと考えていました。その点、アルサーガはクライアントワークを中心に多様なジャンルに挑戦できる環境で、自分の理想にぴったり合っていました。
また、熊本支社全体のCREDO(クレド:行動の指針となる志・信条)とは別に、デザインDiv.独自のCREDOがあることも印象的でした。中でも「STANDARD+」という言葉に強く共感しました。これは「基本を大切にしながらも、顧客の個性や自分なりのオリジナリティを加える」という考え方で、その姿勢が心に残ったんです。私にとって「デザイン」とは、単なるアートや自己表現ではなく、顧客の課題を解決する手段だと考えています。そうした「課題解決型のデザイン」を重視するアルサーガで働きたいと、直感的に思いました。
――Webデザイナーとして入社して、そのあとはUX/UIデザインにも挑戦していると聞いていましたが、詳しく教えてください!
入社当初、社内ではPhotoshopやIllustratorが主流のツールとして使われており、Figmaを扱えるデザイナーはほとんどいませんでした。FigmaはUX/UIデザインに強いデザインツールで、リアルタイムの共同編集やプロトタイプ作成に優れています。ちょうどその頃、Figmaでの対応が求められる案件があり、「誰か使える人はいないか」という話が持ち上がったんです。
当時は私もFigmaの経験はなかったのですが、周りも同じスタートラインなら自分にもチャンスがあると思い、自ら手を挙げて挑戦することにしました。
そこからは独学でFigmaの習得に取り組みました。書籍や動画教材を活用しながら、実際に手を動かしてデザインを組んでみるなど、試行錯誤を重ねながら少しずつスキルを身につけていきました。最初は自社案件の簡単な修正や、過去データのFigma化といった作業から始め、徐々にUI設計にも関われるようになりました。
今では、社内の全デザイナーがFigmaを使いこなせるようになることを目指して、不定期の開催ですが「ガチラボ」という勉強会で講師を担当しています。自分が得た知識や経験を社内に共有しながら、日々Figmaの布教活動に励んでいます!
――ゼロから挑戦し、今では教える立場にまで成長したのは本当に素晴らしいことだと思います!今携わっているメインの仕事内容についても教えてください。
現在は、業務管理システムを中心に、UX/UIデザインを担当しています。
例えば、医療機関の予約管理システムにおいて、患者さんが予約を取ると自動的に受付リストに反映される仕組みの設計など、複数の業務系ツールのUI設計に関わっています。プロジェクトは数ヶ月単位で動いていて、並行して複数の案件に入っている状態です。
ほかにも、スマートフォン向けアプリのUIや、管理者用のシステム画面のデザインを手がけることもあります。見やすさや操作性、機能性などを意識しながら、単に「つくる」だけではなく、「どうすればユーザーやクライアントの課題をより解決できるか」といった視点で提案まで行うのが、今の仕事の大きなやりがいになっています。
――特に最近注力している部分はありますか?
UX/UIのスキルをより実践的かつ体系的に深めていきたいと考えています。まだ経験が浅い部分もある中で、社内で教える立場として、もっと知識や技術を高めたいと感じ、日々の業務と並行して学習を続けています。
また、人間工学や認知心理学といった分野にも興味を持ち始めました。特に「人間中心設計(HCD)*」という、ユーザーの行動や思考に基づいた設計を意識する考え方に共感し、今後はその基礎検定の取得も視野に入れています。実務経験を重ねながら、ユーザーにとって本当に使いやすく、心地よい体験を提供できるUX/UIデザイナーを目指して取り組んでいるところです。
*人間中心設計(HCD):人間=ユーザーを中心としたものづくりのこと。システムの使い方に焦点を当て、人間工学やユーザビリティの知識と技術を適用することにより、インタラクティブシステムをより使いやすくすることを目的とするシステム設計と開発へのアプローチ。
――入社当初と比べて、「自分が変わった」「成長した」と感じる部分はありますか?
一番大きな変化だと感じているのは、気づく力が身についたことだと思います。
入社当初は、先輩からのデザインレビューに対して「なぜ修正すべきなのか」が理解が追いつかないまま、言われたとおりに直すだけのこともありました。しかし今では、レビューの意図や背景を自分なりに考えて調べるなど、次に活かすために咀嚼する姿勢が身についてきたと感じています。
他にも、周囲をよく見て動けるようになりました。例えば、社内ではウォーターサーバーの水の補充や共有スペースの整頓などを、誰かに言われるのではなく、社員一人ひとりが自然に担う文化があります。
入社したばかりの頃は、自分の業務で精一杯で、そういったことに目を向ける余裕もありませんでした。でも今では、お客様用の水を用意したり、ゴミの片付けを率先して行ったりと、小さな気配りにも意識を向けるようになっています。
さらに、こうした姿勢は再び仕事にも還元されています。案件の中で「誰も気づいていない漏れ」や「ちょっとした抜け」に自分が先に気づけるようになったり、お客様の要望の裏にある意図をくみ取ったり。話し方やメールの言い回しなどにも、自然と気を配れるようになってきたと思います。
もう一つ感じている大きな成長は、「成果をきちんと言語化して伝えること」の大切さに気づけたことです。
組織の人数が多い分、自分がやったことを自分で伝えなければ、誰にも気づかれずに終わってしまうこともあります。以前の私は「気づかれなくてもいい」と思っていたのですが、ある先輩から「せっかくやっているなら、ちゃんと伝えたほうがいいよ」とアドバイスをもらい、考え方が変わりました。アピールではなく、共有として伝える。それもまた、社会人として大切な姿勢なんだと実感するようになりました。
とはいえ、「伝えるためにやっている」のではなく、誰かをサポートすること自体は本質的に好きなんだと思います。言われる前に動けた時の達成感や、「ありがとう」と言ってもらえた時の嬉しさが、次の行動にもつながっています!
――仕事以外の時間で、リフレッシュや趣味にしていることがあれば教えてください。
オフの時間は、VODでドラマを観たり、姪っ子と遊んだりしてリフレッシュしています。特に好きなのは昔の日本のドラマで、医療系や推理系などストーリーに引き込まれる作品を、休日にまとめて観るのが楽しみのひとつです。
また、高校時代は写真部に所属していて、今でもカメラが趣味です。特に花などの物撮りが好きで、季節の花を探してカメラを持って出かける時間が良い気分転換になっています。
――小野さんから見て、デザインDiv.や熊本支社の魅力はどんなところにあると思いますか?
デザインDiv.の魅力は、「働き方と人間関係のバランスがとても良いところ」だと感じています。
歓迎会などのイベントでは、ボードゲームなどで盛り上がることも多く、楽しい雰囲気の中で自然と交流が生まれています。普段はしっかりメリハリを持って働きつつ、プライベートでも一緒に遊ぶなど、すごく風通しの良いチームだと思います。また、Div.の枠を超えた交流も活発で、同じユニット以外のメンバーとも距離が近いのが印象的です。
会社全体の魅力は、「自分の頑張りをきちんと見てくれている人がいる」というところです!
日々のちょっとした気遣いでも「ありがとう」と声をかけてもらえたり、自分の動きに対して気づいてもらえるのは、とても励みになります。特に、自分の至らない点についても、きちんとフィードバックしてくれる人がいるのは貴重だと感じます。大人になると、そういう存在って本当に少ないので、個人的にはとてもありがたいことです。
最近では新市街オフィスという第二オフィスが増設され、私はそちらに出勤するようになりました。先輩方とオフィスが分かれて、ちょっとした認識のズレが生じやすい状況ですが、その中でも「こうしたほうがいい」と業務の進め方はもちろん、社会人としての振る舞いまで丁寧に教えてくれる方がいて、とても助かっています。
――今後アルサーガで挑戦していきたいことについて教えてください!
今後は、熊本支社でもUX/UI分野を専門に扱う部署の立ち上げに挑戦したいです!
現状もUX/UIに特化したチームはあり、日々成長を続けていますが、まだ部署としては確立していません。そこで、まずは現在のチームでリーダーをサポートしながら、最新の知識やスキルを磨き、チーム全体のレベルアップに力を注いでいます。
将来的にはリーダーとしてチームを牽引し、社内の各部署や外部パートナーとも連携しながら、UX/UIの改善サイクルを社内に根付かせたいです。小さな改善の積み重ねで、より使いやすく、より喜ばれるサービスづくりに貢献していきたいと考えています。
――最後にアルサーガに入社したい人にメッセージをお願いします。
アルサーガでは、社員一人ひとりが意見やアイデアを発信でき、チームで協力し学び合える環境があります。社内の風通しがよく、多様なバックグラウンドを持つメンバーが互いに刺激し合いながら成長できる会社だと感じています。
熊本支社は、年齢が近いメンバーが多く、多様な個性が集まる職場です。自分らしさを尊重され、のびのびと力を発揮できるのが魅力のひとつ。イベントや交流も盛んで、にぎやかに楽しみたい方も、集中して仕事に取り組みたい方も、それぞれのペースで働けます。
仲間との関係性を重視し、新しいことでも安心して挑戦できる環境を求めている方は、ぜひ検討してみてください!
――ありがとうございました!
(取材・編集・文=広報室 尹)