GOGEN株式会社 / 売買特化の不動産電子契約サービス

サービス概要

GOGEN株式会社が運営する「Release（レリーズ）」は不動産売買に特化した、電子契約サービスです。物件の登録から引き渡しまでの不動産売買にかかる一連の契約手続きを、ワンストップで提供できる仕組みを実現致しました。

Release（レリーズ）開発の経緯

各業界でDXが進む中、不動産業界においては、国土交通省が2021年3月から実施している「不動産の売買取引における重要事項説明書等の書面の電子化に係る社会実験」において、売買契約時に電子契約を実施したユーザーの半数以上が「今後も電子書面による交付を受けたい」と回答しました。

それを受け、2022年5月に宅地建物取引業法が改正され、不動産売買取引時にほぼすべての交付書面・契約締結を電磁的方法で完結させることが可能になりました。

これまでデジタル化が遅れていた不動産業界においても、お客さまの利便性向上の観点から、電子契約の普及には大きなニーズが高まっており、今後の不動産業界における電子契約の普及とDX推進を実現するため「Release（レリーズ）」は誕生しました。

不動産事業者に寄り添ったサービスを実現するために

不動産業界はIT化が遅れている業界の1つであり、法改定により電子契約が解禁になったものの、「契約締結は必ず対面で行う必要がある」と認識をしている担当者も未だに多く存在します。さらに、認識のずれだけでなく現場の担当者のITリテラシーの差も不動産業界のIT化が進まない要因となっています。

そのため、ITリテラシーが低い不動産売買の売主・買主・仲介担当者にも分かりやすく、かつ使いやすい電子契約サービスを提供したいという想いのもと、このプロジェクトは始まりました。そのためにも、機能はシンプルにすることを第一とし、不動産事業者に寄り添ったサービスを作り上げる事に注力しました。

本システムでは、上記の目的を達成するために、基本方針として以下の7つを考慮し開発を行いました。

1）サービス提供者であるGOGEN様が、本システムを利用する契約事業者の管理や請求書発行に必要な請求データ作成を行えること

2）契約事業者が案件の登録、契約の当事者（ゲストユーザー）の追加、支店・ユーザーの管理ができるようにし、効率よく案件管理が行えるようにすること

3）ゲストユーザーは、Releaseにログインし必要な情報が閲覧できること

4）電子契約機能はクラウドサインのAPIを利用し、セキュアな環境で提供すること

5）案件に関係する書類は同意・捺印が不要な書類も含まれるため、そのような書類もゲストユーザーに共有できる仕組みを用意すること

6）本システムにおいて、データは可能な限りReleaseとクラウドサインで重複しないこととし、基本的にはクラウドサインへの保管を優先すること

7）初回のリリースはできるだけコンパクトでシンプルな仕様に抑え、必要最低限の機能にすること

お客様の希望を確実に実現

GOGEN様はすでにどの様なサービスにしたいか、どの様な機能が必要かなどの具体的なビジョンをお持ちだったので、実現するにあたって漏れの無い要件定義の作成と、社内外を含めた週5回の定例会議を開催しました。

お客様からの要望を正確に反映するため、毎回要望が来たタイミングで細かい部分までテキストに残すことを徹底し、立ち戻って追えるようにすることで、漏れのない開発体勢と情報のやり取りができるチーム体勢を構築しました。

その結果、開発の途中段階でユーザーからの要望を取り入れた追加機能の開発においても順調に組み込めた、バグの少ない良いシステム構築ができました。

【Releaseの主な機能】

①国土交通省の規定及びマニュアルに完全対応

「宅地建物取引業法施行規則」の電子契約に係る改正内容、および「重要事項説明書等の電磁的方法による提供及びＩＴを活用した重要事項説明実施マニュアル」の電子契約部分に完全対応。

特別な業務フロー設計やマニュアル作成を考慮する必要なく、スムーズな電子契約対応が可能。

②不動産業務に最適化された機能

シンプルで使いやすい操作設計かつ、案件名や部屋番号、売買価格や決済日などの不動産実務に馴染んだ項目で契約管理が可能。さらに、チーム設定や、承認のワークフローなどの機能も柔軟に設定可能で、新築や仲介などあらゆる案件にも対応可能。

③エンドユーザー満足度の向上

電子契約導入にともなう不動産事業者からお客様へのご案内にも配慮した設計思想。契約の事前案内から契約書の受け渡しまでを行える、お客様専用のマイページをご用意。取引時のお客様の安心感、満足感を向上させます。

お客様の声